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SIC

最近は玄関のそばに『SIC』と呼ばれる空間がつくられることが多くなってきているようですし、図面でもよく見かけるようになりました。これはとても良いことなのではと思います。

もともと住宅の玄関玄関は、元は中国『老子』の「玄の又玄なる衆の妙なる門」による語で、日本では鎌倉時代に禅宗で用いられた仏教語。「玄」は奥が深い悟りの境地を意味し、「関」は入り口のことで、玄関は玄妙な道に入る関門、つまり奥深い仏道への入り口を意味した。そこから、玄関は禅寺の方丈への入り口を意味するようになり、寺の門などもさすようになった。現在のように、玄関が住居の入り口の意味として用いられたのは、江戸時代以降のことである。(語源由来事典)は長い歴史から眺めると庶民のあこがれの的でいつのまにか当たり前につくられるようになったようです。もともとがその機能を目的にしたものではありませんから現在でも玄関として機能してはいません。

最初の頃はそれなりの広さがあったようですが、だんだんと狭くなり下駄箱を置いたり、やれ玄関収納と名のつく玄関自体を否定するようなものまで入ってくるようになりました。そこでようやく使い勝手の悪さに気がついた訳です。『SIC』がでてきました。

『SIC』の想定としては靴をしまう、雨傘の収納等で少し大きくなればコートを掛けたりゴルフバックなども置けるというところでしょうか。でももっと見方を変えてみましょう。先日『浄の間』、『不浄の間』の話をしましたが、ここに本来床の上に置くべきでは無いものを入れてしまいましょう。『SIC』は大きくなってきますが本来の住空間の不要だと思われる収納はいらなくなってしまいます。

筆記具や三文判などもこっちへ引っ越す手もあります。出がけに必要な物、部屋に入るときにいらないものもここで処理してしまいましょう。外と内が入り交じった空間はきっと機能するのではと思います。

こんな空間、『SIC』ではなく『土間』の提案でした。
玄関はどうなったって? いりません、そんなもの。

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